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今朝自分の鼻の冷たさに目が覚めました、美卯オーナーです。
尾張一宮は最低気温-3℃だったとか・・・どうりで寒いはずですね。 佐賀県有田町の九州陶磁文化館にてみた色鍋島「色絵芙蓉文大皿」の修復の美しさに驚いた私でしたが、帰郷後たまたま見ていた情報番組で名古屋に陶器修復工房があることを知りました。 「カラーフィル」という新技法を使って陶磁器を修理している『工房 いにしへ』というところです。 カラーフィルの利点は修復を最小に出来、オリジナルを最大限に生かすことができるということであり、 大英博物館などイギリスのトップ修復家たちが使っている技法だとか。 色鍋島を修復した美術古陶磁復元師の繭山浩司氏とは別の技法になるかと思いますが、番組で見る限りこちらの修復も見事でした。 いにしへさんのHPによると陶磁器の寿命よりはるかに短い期間で接着剤は劣化するそうなので、こちらでは数十年後の再修理を見越した修理をするそうです。 (強すぎる接着剤は破損を更に拡大する怖れあり) 修復・保存で一番大切なことは「可逆性」であり、元に戻すことが可能かどうかが、それもまた良いモノを永く次の世代へ引き継いでいくための重要な要素であると知ることができました。 詳しくは http://www.inishie.com/idea.html このように美術品など歴史器価値の高いものは修復して未来へ伝えていく必要がありますが、 一方で別の形で再利用するのもいいかもしれません。 ベトナムでは古くから割れた茶碗のかけらをモザイクの材料にして建造物を装飾してきたと聴いています。 有田の街でも床や壁にモザイクされた陶磁器の欠片を見かけました。 磁器の模様や破片の形が様々でとても素敵な装飾であり、独特のあじわいがあります。 もし普段使いの陶磁器を割ってしまっても諦めずにモザイクの材料として家の内装とか庭の装飾などに活かせたらいいなと考え中(インテリアコーディネーターだしね~(^^ゞ)。 (写真:磁器片のある舗装路 有田町)
by miu138
| 2017-01-18 15:37
| 民藝つれづれ
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