■ M I U website
カテゴリ
以前の記事
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
↑ふっと思いついてタイトルにしてしまいました☺美卯オーナーです。
民藝を叫ぶとはあまり適切な表現ではないのですが、小さい脳みそなりに『民藝』とは何かと、日々思い続けています。 地元では民藝を語り合う機会がなかなかないのですが、昨秋九州・有田や小鹿田焼の里へご一緒した手仕事フォーラムの先輩と同業の大先輩とお会いする機会がありました。 先輩方の話は知らないことが多くてとても参考になるのですが、その中で特に心に響いたのが 「日本人を日本人ならしめるものは何か?」ということ。 ―いままで何とか英語の侵略から免れていた日本人ですが、これからの世代は英語を母国語の様にしゃべるようになるかもしれません。 もし、そうなった時に曖昧で無意識的になっている、辛うじて日本語の中に残ってきた日本的なモノはその存在を保ち続けることが出来るでしょうか? ―というその大先輩からの重い問いかけにハッと目が覚める思いでした。 島国根性なのか、経済的に恵まれた社会環境のおかげでしょうか、この70年ほど日本人は自らの存在意義について意識する機会がなく流されるままにここまで来たという感じではなかったかと思います。 海外旅行に行けば同じ大陸でも国境を境に住む人種や服装、言葉もはっきり異なることを知る機会がありますが、日本というガラパゴス化した国内に居れば良くも悪くもそんな事はなく、同質社会であり阿吽の呼吸で様々な事が片づけられた来ました。 でもこれからは国際化の名のもとに外来の価値が遠慮なく襲ってきます。 今までは日本語というバリヤーで守られてきたけれど、もうそれは経済優先の世界では通用しません。 そんなこれからの世界で無防備な日本人の日本人であるという自尊の心(帰属心)は何を拠り所としたらよいのでしょうか? それは民藝という言葉に集約されるような日本の伝統的な手仕事によるモノづくりではないかという先輩の思いがヒシヒシと伝わってくるのでした。 では、民藝を仕事として選んだ私は何を成すべきか―、 これこそ美卯の存在意義そのものなのかもしれませんね。 美卯を支えて下さるお客様、先輩方、友人知人に心より感謝しつつ、 これからも尾張の片隅で地に足を付けて“民藝”を頑張って行こうと、誓いを新たに―。
by miu138
| 2017-02-06 16:57
| 民藝つれづれ
|
ファン申請 |
||