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そろそろ大学入試やら、国家試験などなど一段落、出会いと別れの季節がまた今年もやって来ますね、美卯オーナーです。
出会いといえば、このところこの尾張地域に根差している面白い“モノ”、“コト”を時間がある限り探しに出掛けています。 そういったものを最近では『地域資源』と呼び、私の身近でも若い方々が掘り起こしを熱心に取り組み始めています。 親やさらにその前の世代から受け継いできた“モノ”は新し物好きな日本人はつい、そこにあるのが当たり前だと思い込み、関心がなかったりしてその価値を低く評価しがちです。 でも、先祖が長い時間をかけて守り大切に築いてきたものに価値がないなんてことあるのでしょうか? さて、ここでご紹介したいのは殿村美樹氏という女性。 氏は1993年に「佐世保バーガー」ブームを仕掛け、2007年には滋賀県・彦根城のゆるキャラ「ひこにゃん」をデビューさせた敏腕PRプロデューサーです。 そして氏が今手掛けているのは静岡の「生の桜えび」を世界にPRしていくこと。 静岡市から街のPRを依頼されて氏が見つけたのが生桜エビでした。 桜エビは私たちもお好み焼きの具にしたりして食べますが、乾燥させたモノです。 生は逃げ足が速く、保存が難しいので地元でのみ消費されていたとか。 地元ではこの生桜エビの美味しさはよく知られていたそうですが、それは当たり前、特別な価値があるとは思わなかったそうです。 ところがこの桜エビ様、世界でも台湾と、静岡市の由比でしか捕れないのだそう。 この価値を“発見”したのが殿村氏だったわけです。 彼女は言います 「そこにしかないものを思いっきり掘り起して、輝かせることこそ地方活性化の極意」と。 知らない土地の良さはわかっても、地元の良さはなかなかわからないもの。 遠くを旅するのも楽しいですが、これからは地元の楽しさも見つけて行こうと思います。 そして私は民藝やなので地域の中で民藝的な手仕事に関わる良いモノを発見して、それを発信していけたら・・・と考えています。 なにか面白そうな“モノ””コト”ありましたらどうかお知らせください。 よろしくお願いします。 (写真:一宮名物!ノコギリ屋根の織物工場) #
by miu138
| 2017-02-16 13:41
| 民藝つれづれ
自動車を運転していると春の日差しが眩しくて目に沁みます、美卯オーナーです。
皆さんは家を建てる時、上棟式をされましたか? ふた昔前木造住宅が主流だった頃、大工さんがそれまで準備した建材を使って建物の主だった骨組みを一気に組み上げたその日に上棟式というお祝いの儀式があり、ご近所さんを集めて餅や菓子を撒いたり、施主をはじめ工事関係者は酒を酌み交わして祝ったものでした。(尾張人は結婚式などとにかく撒くのが大好き!) しかし最近は建築前の地鎮祭こそはされますが、住宅メーカーによって工場で造られて、現場では積木を積むように組立てて屋根を載せるだけといった住宅が多くなったせいでしょうか、 こういったお祝いを見掛けなくなりました。 この上棟式の事を建前(たてまえ)もしくは建舞(たてまい)ともいいます。 私は子供の頃から建舞と言っていましたが、いつも周りから「建前でしょ!」と注意されていました。 なぜかな?と思っていたら、先日ノコギリ屋根を建てていた元大工さんからお話を伺った中でこの話題が出て、大工さんが知る限りこの地域では私の住む今伊勢連区(今伊勢部落)だけ建舞と言っていたと聴きびっくりしました。 さて、私は建舞の“舞”は古来から洋の東西に拘わらず宴席には舞踊る事が付き物だったことを起源としているのではないかと推測しています。 改めて考えてみると人は神事に、また結婚式、上棟式などなど祝い事には舞い踊って神と共に人生を寿いできたのだと気付きました。 こうした風習は急速に姿を消しつつあり、それにともなって人間同士の深い結びつきもなくなりつつあります。 これは進歩?後退?どちらなのでしょうかね・・・。 (写真:今伊勢町にある石刀神社の狛犬 この地区は伊勢と繋がりが深いとも言われている) #
by miu138
| 2017-02-13 18:03
| ● つれづれに
この冬も極端な気候だし、人間社会も激変の兆しで、自然も人も何か影響しあっている様ですね、美卯オーナーです。
美卯では世界中の民族色豊かな織物をお取り扱いしてますが、その中でもキリムのデザインに地域性を感じます。 キリムは地図で見ると〇〇スタンという国名のついた中央アジア諸国からルーマニア辺りで織られた平織りです。 このエリアは様々な民族や宗教が混在する文明のルツボといった地域であり、また多様性の豊かなところです。 キリムは部族によって技法、色彩、文様も様々であり、どれも魅力的。 こういったものは代々母から娘へ伝えられて来ました。 私が注目している要素の一つが宗教の違いです。 この地域はイスラム教が主ですが、宗派の違いも織物の図案に影響を与えている様です。 例えばトルコはイスラム教スンニ派が主流、イランはシーア派が主流です。 どちらかといえばシーア派は大衆的と言われ、大らかだと言われています。 対してスンニ派は戒律に厳格でマホメットの像は偶像崇拝だ!という事でNGだとか。 これに留まらず生き物を具象するのは好まれないそう。 こういった理由からでしょうかトルコのキリムは文様中心で具象的な図案は見かけません。 ではシーア派のイランはどうかといえば、写真の様に鳥や昆虫など表現が具体的です。 キリムを通じてお国柄を感じることができるので居ながらにして外国の文化が学べますよ😄 美卯でちょっと中央アジアンな世界に浸ってみませんか? ご来店お待ちしております。 #
by miu138
| 2017-02-12 19:57
| 民藝つれづれ
西日本に驚異的な寒さ到来!尾張でも今日は断続的に雪が降って、、、
美卯オーナーです。 さて前回の続きです。 高断熱高気密の家は確かに熱効率を考えた場合、とても優れています。 しかし、高気密故には危険も潜んでいるのです。 寒い季節には暖房を使いますが、皆さん部屋の空気の入れ替えはなさってますか? 昔の隙間風が入り込むような建築物ならば換気はあえて行わなくても室内の空気は入れ替わっていました。 でも高気密な建物では換気扇など人工的に行わなければ空気はほとんど入れ替わらず、暖房や調理などによってドンドン空気は人間にとって良い状態ではなくなっていきます。 特に危険なのはガス調理器や石油暖房器など直接“火”を使う道具から出る排気です。 一酸化炭素中毒など時には短期間に命に関る重大事故の原因にもなるので使用される時は必ず換気扇を使うなど注意が必要です。 ーそんなこと、当然わかっていると言われる方もいらっしゃると思います。 では家財も建物内の空気に影響を与えていることはご存知でしょうか? 最もわかり易い例は家具や絨毯などの織物です。 建築もそうですが伝統的に家具の製作は代々受け継がれ、修行によって職人が身に付けた様々な技法を駆使してきました。 適材適所材料を吟味し、接合部分などは部材を加工して仕口や継ぎ手を組み合わせて作ります。 例え接着剤を使っても最小限度でした。 絨毯も材料を吟味調整しながら細かな所にも心を配って何十年も使い続けられる強度を持つ織物を作ってきました。また良い絨毯は踏めば踏むほど糸が締りより良い織物になると聴きます。接着剤は使いません。 しかし、現代ではそういった手間は高いコストと考えられ、安く製品を生産するために機械を使って大量生産を行っています。 そしてその中には再現できない技術や強度を補うために安価な合成接着剤で材料を貼り合わせているものもあるのです。 その合成接着剤の代表的な材料が「ホルムアルデヒド(ホルマリン)」です。 ホルムアルデヒドはVOC(揮発性有機化合物)の一種で、ツーンとした異臭を発するのでその臭いはご存知の方も多いかと思います。 合板はじめ、壁紙、フローリング、家具の接着剤などに使われ、皮膚、粘膜への刺激性が強くアレルギーによる呼吸器障害、中枢神経障害や発ガン性も報告されていて、シックハウス症候群を語る時にはまず最初に出てくる物質です。 接着剤からはこういったVOC(揮発性有機化合物)が空気中に放出されていきます。 近年は規制が厳しくなったとはいっても経済的に接着材は使わざるおえないのが現状のようです。 その他にシックハウス症候群の原因となっているVOC(揮発性有機化合物)の中には家庭用の芳香剤に使われている物質も、、、。 高気密化した建物の中の空気がどうなっているのか、目に見えないだけに余計気になりませんか? 換気に気を配るのは勿論の事、居住部分では問題のある製品を出来るだけ使わない、持ち込まない。 もしくは、しばらく換気の良いところに保管してから、使用をはじめては如何でしょうか? そして勿論一番お勧めしたい事は製品を購入する際に資源保護の観点もあわせて長く安全に使える製品かどうかよく吟味してお選びになることです。 食の健康を考えるのと同様に住の健康についても美卯とご一緒に考えてみませんか? ご来店お待ちしております。 ーギャッベ絨毯は100%天然素材です☺ #
by miu138
| 2017-02-11 20:07
| インテリア豆知識
厳しい寒さが続いてますが、今日はそれも一休みとばかり少々風は強いですが、穏やかな日中を過ごしています、美卯オーナーです。
健康ブームと言われて久しいのですが、その情報も目まぐるしく変化するので何が本当か判らなくなるほどですね(^^ゞ でもその情報のほとんどは食べ物に関する情報ばかり・・・。 健康と安全を考えるならば衣食住を総合的に見ていく必要があると思います。 一例として衣料では見た目重視で細身の服装ばかり着ていると体を締め付けるので肩こりや冷え症になったりします。また一昔前に流行した厚底ブーツやサンダルは関節を痛めたり変形性足関節症などの健康リスクがありました。 そして住まいでは―。 今時新築で家を建てる時、建築会社は高気密高断熱であることを大いにアピールしますよね。 しかし従来の日本の住宅は徒然草にあるように夏の暑い時期をどう快適に過ごすかを主軸に考えられていたので外からの風が家屋全体に通る様に設計されていました。 つまり殆ど内と外の境目がない状態です。 でも現代ではエアコンがあるのが当たり前になり、寧ろ夏でもエアコンが作り出した涼しい空気を外に逃がさぬように、そして冬は暖房の熱を外に逃がぬようにと室内と外界とを遮断するかのような家づくりをするようになりました。 人間は温度差の少ない恒常的な環境が住みやすいので一見快適にみえますが、ここには大きな落とし穴が・・・。 続きは次回にー。 (写真 愛知県犬山市 城下町界隈) #
by miu138
| 2017-02-10 14:01
| インテリア豆知識
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